学会・シンポジウム発表一覧
2025年実績
発表者 | 演題名 | 実施回 | 学会名 | 年 | 月 | 発表形式 |
---|---|---|---|---|---|---|
石原誠都、徳田祥太、森洋斉、子島良平、神谷和孝、宮田和典 |
軽度直乱視例の有水晶体眼内レンズ挿入術における切開位置の検討 |
第48回 | 日本眼科手術学会学術総会 | 2025 | 1 | 一般講演 |
横川知弘、貝田智子、東志津香、徳田祥太、大北陽一、木村亜紀子、宮田和典 |
複数回の斜視手術後の共同偏視に対する治療経験 |
第48回 | 日本眼科手術学会学術総会 | 2025 | 1 | 一般講演 |
子島良平 |
前眼部疾患の手術トリアージ~介入の時期と術式~ 前眼部疾患の手術トリアージ 介入の時期と術式 感染性角膜炎 |
第48回 | 日本眼科手術学会学術総会 | 2025 | 1 | セミナー |
宮田和典 |
新しい多焦点眼内レンズ、付加価値IOL 付加価値単焦点IOLと単焦点IOL |
第48回 | 日本眼科手術学会学術総会 | 2025 | 1 | シンポジウム |
第43回日本眼科手術学会 特別講演
2020年1月24日~26日に行われました第43回日本眼科手術学会学術総会(東京国際フォーラム)にて、特別講演をさせて頂きました。日本眼科手術学会は、眼科で行われる手術全ての分野を網羅した学会であり、自分の専門分野以外の知見についても横断的にアップデートできる大変有意義な学会です。そのような素晴らしい場において特別講演にご指名頂くことは誠に光栄の至りであります。
我々は患者様を治療する際に「Patient-based medicine(PBM)」を指針としています。PBMとは、自分の患者様のための臨床研究を行って得られたEvidenceと既報にあるEvidenceを融合し、最適な医療を提供することを意味します。本講演ではPBMを学術総会のテーマである「さらなる高みへ」導くために、新しい治療法や診断技術を評価し、「明日の前眼部手術」と題して白内障・角膜手術を再考しました。新しい治療として「角膜穿孔に対する生体接着剤シアノアクリレートを使用した穿孔閉鎖術」、「円錐角膜や感染性角膜炎に対するクロスリンキング」、新しい診断技術として「artificial intelligence(AI)による円錐角膜の重症度分類およびIOL度数計算」、「IOL眼の調節微動の評価」などを評価することで、不必要な手術を回避し、患者の負担を軽減できる可能性が示唆されました。特に近年進歩が目覚ましいAIは、今後の医療を考える上で必須の方法論であり、次世代のPBMに不可欠であると考えています。我々は常に最新で、最良の方法論を構築し、実行し、評価し続け、眼科手術のレベルをさらなる高みへ上げていかなければなりません。そして、質の高い医療を患者様へ提供することが責務であると考えております。
本講演に際し、多くの患者様や先生方にご協力頂き大変感謝しております。また、日頃から病院を支えてくれているスタッフの尽力があるからこそ為せるものと考えております。今後もどうぞお力添えのほどよろしくお願いいたします。
第43回日本眼科手術学会学術総会 特別講演 宮田 和典