ご挨拶 宮田眼科病院院長

宮田眼科病院 院長
宮田和典
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
長期にわたるコロナとの戦いの中、2021年度は東京・北京の夏冬オリンピックが開催されアスリートのパフォーマンスに感動と勇気をもらう年でした。
そして当院では開院62周年を迎えました。長きにわたり都城・鹿児島の地で医療に携わることができ、出会えた多くの皆様に感謝の念で一杯でございます。
さらに地域医療に貢献できる病院へと変化すべく、さらなる体制の強化に取り組んでおります。具体的には専門外来の充実・新設、スタッフのスキルの多様化をはかる研修、間接部門のIT化、AI診療への取り組み等々です。私が各所で述べております「患者目線での医療(Patient based Medicine)」を心掛けこれからも診療にあたっていく所存です。
研究分野におきましては、私が宮田眼科病院に就任した1997年からこれまで、当院が発表した論文の累積数は邦文論文633報、英文論文228報となっております。さらに英文論文のインパクトファクター(※)は、2022年8月現在で1109.9となりました。私は、医療施設のインパクトファクターの値はある意味、眼科学の進歩への貢献度を表していると考えています。これは当院の医師・コメディカル・医療スタッフが日々の臨床に真摯に取り組み、得ることのできた臨床研究の成果です。そして、東京大学、筑波大学を始めとする多くの研究機関・医療機関の先生方に助けていただいた結果であります。これを糧として、今後さらに眼科診療の質を高めるために宮田眼科病院スタッフ一同、一丸となって努力していきたいと考えております。
また、医療保険制度を取り巻く環境が厳しさを増す中、限られた資源を共有し医療界全体で協力することが強く求められる時代になったと感じています。これまでも医療連携におきまして多大なご厚意をいただきましたことに心より感謝申し上げます。
※インパクトファクターとは診療研究の質の一端を客観的に見る指標として多く用いられる数値のこと