医療法人明和会 宮田眼科病院(宮崎県都城市)WEBサイト 診療科目:レーシック,近視矯正手術,白内障,緑内障等。

日本眼科学会総会における評議員指名講演

日本眼科学会総会における評議員指名講演は多くの眼科医にとってあこがれの舞台ですが、発表者はわずか3人のみであり、その場に立つことは簡単ではありません。講演の内容は、発表者がそれまでに行ってきた研究の集大成であり、いわば、その人物の眼科医としての人生そのものとも言えます。発表には膨大な研究データが必要となるため、これまでの発表者のほとんどは大学の先生方でした。

それ故、第120回日本眼科学会総会の評議員指名講演に院長の宮田が発表することが決まった際は、医局をはじめ、宮田眼科病院のスタッフ全員が「私たちがやってきたことが認められている」という気持ちとなり、発表に向けてのモチベーションは大いに高まりました。しかし、実際に発表の準備を行っていくにつれ、その大変さが身に染みて判るようになりました。これまでの研究データの再検討、そして発表のための新しい臨床研究のスタート、今まで手をつけていなかった分野のデータ整理、やるべきことは膨大であり、時間は限られていました。最終的なタイトルは「前眼部手術のSustainabilityを考える~今日のデータを明日のために~」となり、その内容は紆余曲折の結果、翼状片、角膜屈折矯正、角膜移植、眼内レンズ及び周術期抗菌薬と常在菌叢に決まりました。

図1

平成28年に入ると、発表本番に向けてのスライド作成についての話し合いは連日深夜まで行われました。この時期は医局員、スタッフ共に疲労困憊であり、「なんでこんなにつらい思いを」と感じていたと思います。
皆の努力の甲斐が実り、総会での発表は無事に終わりました。宮田が評議員指名講演の場に立つことができた理由は、多くの患者さんに長年来院して頂いた結果で大量の良質なデータがあること、また膨大なデータをまとめてくれるスタッフの支えがあること、この二つにつきると思います。
発表のサブタイトルである「~今日のデータを明日のために~」をモットーに、今後も患者さんの治療に役立つ研究を行い、また先代の宮田典男先生の理念である「病める人々へ光りある喜びを」を実践すべく、日々の臨床に取り組んでいきたいと思います。

図2

文/子島 良平(宮田眼科病院 外来科長)

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