医療法人明和会 宮田眼科病院(宮崎県都城市)・鹿児島宮田眼科(鹿児島県鹿児島市)WEBサイト 診療科目:レーシック,近視矯正手術,白内障,緑内障等。

講演会・院内勉強会

最近の霧島眼科研鑽会の模様

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第9回UAC霧島眼科研鑽会


平成29年7月29日

フックス角膜内皮変性症について

東京大学医学部眼科学教室 宮井 尊史先生

 東京大学の宮井先生には、フックス角膜内皮変性症の最新トピックについてご講演いただきました。
 日本で行われる角膜移植は年間1,500件程度ですが、アメリカでは年間40,000件が行われています。フックス角膜内皮変性症は、世界の角膜移植の原疾患の約4割を占める重要な病態です。フックス角膜内皮変性症は緩徐に進行する変性疾患であり、早期には無症候ですが中期から眩しさが出現し、晩期には不可逆的な、角膜内皮障害による浮腫のために痛みや視力低下が生じます。本疾患ではミトコンドリアの異常が関連しており、マイトファジーが亢進していることが示唆されています。今後は、ゲノムシークエンスに基づいた診断や新規の治療ができるようになる可能性があります。
 臨床的な必要性に端を発し、基礎医学的なデータを踏まえてこれからの展望まで見据えた、総合的なご講演でした。

宮井先生

抗VEGF薬は大事、でもそれだけじゃない黄斑疾患の診断と治療

東京大学医学部眼科学教室 小畑 亮先生

 小畑先生には、抗VEGF薬が治療の主流となっている加齢黄斑変性などの黄斑疾患を診療するうえで注意すべき点を中心にお話ししていただきました。
 加齢黄斑変性と類似した所見を呈するものの抗VEGF薬が無効である後天性卵黄上病巣、萎縮型加齢黄斑変性の危険因子として注目されているreticular pseudodrusenなど、患者さんの状態に合わせて治療方針を決める必要性が強調されました。
 また、近年OCT angiographyによって脈絡膜新生血管が非侵襲的に検出できるようになりました。一方で、視機能に悪影響を及ぼしていない脈絡膜新生血管に関しても検出されるようになってきました。
 近年pachychoroid spectrum diseasesという新しい概念が提唱され、中心性漿液性網脈絡膜症やポリープ状脈絡膜新生血管症などが結び付けて考えられるようになっています。このような新しい機械や疾患概念などを含めて総合的に黄斑疾患を診療していく必要性が認識できるご講演でした。

小畑先生

ROCK阻害薬とこれからの緑内障治療

東京大学医学部眼科学教室 本庄 恵先生

 東京大学の本庄先生により「ROCK阻害薬とこれからの緑内障治療」というテーマでのご講演をしていただきました。
 内容としては、高齢化社会と緑内障の関係、加齢と隅角機能や房水流出路の関係、そして房水流出路とROCK阻害薬の関係などにつきまして、臨床・基礎の結果を交え非常に分かりやすくご教授いただきました。高齢の緑内障患者が増加傾向にある中、どのテーマに関しても今後の緑内障診療において非常に重要なものであり、緑内障へのさらなる理解を深めることが出来ました。

小畑先生

第10回UAC霧島眼科研鑽会


平成29年12月16日

糖尿病合併白内障手術のコツ

東京女子医科大学東医療センター眼科学教室 須藤 史子先生

 須藤先生には「糖尿病合併白内障手術のコツ」というテーマでご講演いただきました。まずは糖尿病合併白内障手術の現況を、その後に糖尿病合併症例のコツとして、周術期の血糖コントロール、レーザーと手術の治療順序、術前滅菌化と術後黄斑浮腫予防という3つのテーマについてお話しいただきました。
 ご年配の患者様が多く来院される当院において、糖尿病と手術は切り離せないものであり、どのテーマも大変興味深いものでした。明日からの診療に役立たせていただきます。

須藤先生

点眼薬の早期眼内移行経路

さいたま日赤病院 石井 清先生

 さいたま日赤病院の石井清先生により「点眼薬の早期眼内移行経路」というテーマでご講演いただきました。
 点眼薬の眼内移行ルートは従来、角膜→前房→硝子体→視神経の順と考えられていましたが、結膜円蓋部→眼球外側→眼球後部→短後毛様動脈のルートで視神経に薬物が伝達することをサルを用いた実験で証明した経緯について説明していただきました。
 基礎的な内容以外にも「手術後点眼支援・世紀末点眼医療事情」というテーマで介護保険制度に関する説明もありました。術後点眼薬を一人で行えない独居の高齢者が抱えている問題を改めて考える良い機会となりました。

石井先生

理論と手技で乗り切る、破嚢・合併症処理

大内眼科 大内 雅之先生

 大内眼科の大内雅之先生により「理論と手技で乗り切る、破嚢・合併症処理」というテーマでご講演いただきました。
 白内障術中の合併症のひとつに破嚢があり、その処理方法は非常に大切です。分かりやすいイラストと美しい手術動画を用いて、破嚢した際の核のビスコエクストラクション、破嚢の拡大を防ぐ方法、硝子体処理、粘弾性物質の種類や使い方、IOLの挿入方法などについて、お話しいただきました
 手術機械の発達により、術中合併症は減少し、実際に経験できる症例は限られており、とても役立つご講演でした。

大内先生

実験的評価を基礎とした低侵襲白内障手術

日本医科大学武蔵小杉病院 鈴木 久晴先生

 白内障手術をいかに低侵襲にするかというテーマで、鈴木先生がこれまで行われた実験結果を踏まえてお話しいただきました。
 白内障術後の早期評価として角膜体積やvolume stress indexなどの有効性をお示しいただきました。
 また、術中の眼圧や内皮の温度も機械の設定や粘弾性物質の種類によって差があることも、slit side viewという新しい評価法なども用いながら説明していただきました。
 さらに、HYUIPテクニックという新しい創口閉鎖の手法に関しても実際にOCTで評価をして有用性を確認されており、常に臨床的な改善点を見つけようとする姿勢に感銘を受けました。

鈴木先生

IOL度数計算式のアップデート

宮田眼科病院 森 洋斉先生

 平成29年12月16日、当院の森洋斉が「IOL度数計算のアップデート」と題し、長・短眼軸長眼やLASIKなどの角膜屈折矯正手術後眼に対する計算法について講演しました。
 長・短眼軸長眼ではSRK/T式を用いると屈折誤差が大きくなってしまいますが、Barrett Iniversal Ⅱ式やOlsen式などの新しい世代の計算式を用いることで屈折誤差を軽減できること、LASIK後眼に対しては、以前と比べると予測精度が高い計算法が開発されていることなどについて、当院のデータや文献をもとに解説しました。
 また、術中波面収差解析によるIOL度数計算法として、ORA(Optiwave Refractive Analysis)TMシステムについて紹介しました。

森先生

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