「ヘルペスウイルス性前部ぶどう膜炎に関する後ろ向き多施設共同臨床研究」
お知らせ
「ヘルペスウイルス性前部ぶどう膜炎に関する後ろ向き多施設共同臨床研究」
ご協力のお願い
- 1. はじめに ~この研究の目的~
- 前部ぶどう膜炎の原因となるヘルペスウイルスには、単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルスがあります。
近年、前房水のウイルス遺伝子学的検査によってこれらの炎症の原因を特定できるようになりました。それぞれのウイルスによる症状や所見の違いが少しずつわかってきましたが、似ているものも多く、前房水検査を行わなければ診断を確定できません。また、その検査結果もすぐに判明するわけではないため、原因ウイルスを予測して見切り発車で治療を先行し、後で検査結果に合わせて治療方針を調整しているのが現状です。
過去にヘルペスウイルス性前部ぶどう膜炎と診断され治療した患者さんの経過をまとめ、原因ウイルスによる特徴の違いを検討することは、今後、同じ疾患を発症した方の速やかな診断・治療に大変役立ちます。
そのため今回、当院で治療を行ったヘルペスウイルス性前部ぶどう膜炎の患者さんの診療情報を調査することになりました。より多くの患者さんの情報を集めて分析するために、当院の他にも複数の施設で協力して集計する予定です。 - 2.方法
- 2012年1月から2017年12月に宮田眼科病院を受診された患者さんのうち、ヘルペスウイルス属による前部ぶどう膜炎と診断された患者さんの診療情報(カルテ内容)を調査します。利用される情報は、病名、性別、年齢、原因ウイルスの種類、全身合併症、眼所見、治療内容、再発の有無などです。
この調査のためだけに後で検査や治療が追加になることはなく、今後も通常の診療を続けます。 - 3.費用について
- 研究のために新たな費用が発生することはありません。
- 4.この研究への参加について
- この研究に参加しなくても、患者さんの不利益になるようなことは決してありません。
参加にご了解いただけない方やさらに詳しい研究内容をお知りになりたい方は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。 - 5.個人情報の取扱いについて
- この臨床研究により得られた貴重な情報は、医学の進歩のために学会や医学雑誌に公表されますが、あなたのプライバシーは完全に守られます。 名前、住所など患者さんを直接特定できる情報を除いてから匿名化いたします。研究結果は、学会や医学雑誌で発表される予定ですが、発表内容に個人を特定できる情報は一切含まれません。また、発表する前に研究結果を皆さんに直接お伝えすることはありません。
- 6.情報の保管・破棄について
- それぞれの患者さんの診療録(カルテ)は通院が続く限り保管・更新されますが、今回の研究のために記録し集計した情報は、他の研究に使用されることは一切なく、この研究終了後5年間保管され、その後、適切に破棄されます。
- 7.研究実施機関および研究責任者
- 大分大学附属病院眼科:中野聡子
大阪大学附属病院眼科:丸山和一
九州大学附属病院眼科:園田康平
東京医科歯科大学附属病院眼科:高瀬 博
東京医科大学病院眼科:後藤 浩
東京大学医学部附属病院眼科:蕪城俊克
東京都健康長寿医療センター眼科:沼賀二郎
鳥取大学附属病院眼科:井上幸次
北海道大学附属病院眼科:南場研一
宮田眼科病院:宮田和典
山形大学附属病院眼科:金子 優 - 【お問い合わせ先】
- 情報管理責任医師:宮田眼科病院 院長 宮田和典
研究総括責任医師担当医:宮田眼科病院 望月學
連絡先:宮田眼科病院 TEL 0986-22-1441