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第33回日本白内障屈折矯正手術学会学術総会特別講演

 2018年6月29日~7月1日に行われました第33回JSCRS学術総会にて特別講演をさせて頂きました。JSCRS学術総会は、白内障手術と屈折矯正手術を専門とした学会です。当院の白内障手術件数は分院も合わせると年間約3000件と最も手術件数が多く、患者様に最適の医療を提供できるよう臨床研究においても力を入れている分野です。特別講演は、これまでの研究を発表するだけでなく、医者としての在り方や病院の理念なども聴衆の皆様に伝える場でもあります。その学会のハイライトというべき特別講演に御指名頂くことは誠に光栄の至りであります。
 本講演は、我々が患者様を治療する際に指針としている「Patient-based medicine」というテーマで講演致しました。通常、治療をする際にはEvidence に基づいたEvidence based medicineを行いますが、長年臨床研究を行っているとEBMが通用しない症例を経験します。個々の症例には異なる背景があり、すべての症例がEBMに当てはまるわけではありません。例えば、白内障手術に関することで示しますと、当院の地域では狭隅角眼が多いため、術中の角膜内皮障害やIOL度数計算などに注意が必要となります。また、翼状片を合併している症例が多いのも特徴であり、白内障と翼状片手術を行う時期について十分に考慮する必要があります。そこで当院では、自分の患者様による、自分の患者様のための臨床研究を行って得られたEvidenceと既報にあるランダム化比較試験やシステマティックレビューなどのEvidenceと融合し、最適な医療を提供する「Patient-based medicine」を行っております。とはいえ、質の高いEvidenceを得るための臨床研究は容易ではなく、多くの患者様やご協力、スタッフの支えがあるからこそ為せるものと考えています。今後もより良い医療を提供するべく「Patient-based medicine」を実践してまいりますので、お力添えのほどよろしくお願いいたします。

図1

 

図2

文/宮田眼科病院 診療部長  森 洋斉

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